イケメン女子の学園生活1【完】


葉月のは、オレに非もあった

彼の居場所を取ったのはオレだった…されが事実だから


その事は割りきっているつもりだ




……が、やっぱり、納得いかないのはこのババァ

何度も言うがストレス発散の玩具になる義理はない



じゃ、何故か?



これもやっぱり、父の愛人。それだけだな

オレでも可笑しいと思うくらい父に対して忠実な人形なんだ……オレは

父が少しでも関係している人ならオレは逆らえない


オレにとっては……初めての家族、だから

好き、とか

そんな言葉じゃなくただただ感謝、みたいな

オレは父が全てなのかもしれない……







…殴られるのは、嫌だ

ババァの玩具じゃないから


でも…、オレに逆らう勇気がない

弱虫、なんだ


父に嫌われたら
父に捨てられたら…


毎日考えるオレが一番嫌な事


それだけがオレの恐怖なんだ…――








ガツンッ!ドガッ!



『……っ!』


あー、痛い!

オレの思考が足に響く痛みによって止められた



高いヒールで踏みつけるもんだからオレの足の甲のアーチは軋む

ズキンと痛みが走る



ビキビキともうすぐ折れそうなくらいグリグリとヒールを押し付けた

それは、オレの立て膝状態を崩した



「痛い?あは、はは、…あ、いーの発見」



…………


おい、止めろ


…まさか……


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