イケメン女子の学園生活1【完】
「……あ?何で朔月が二人?」
お前の脳みそはツルツルなんだな、きっと
「…はぁぁぁ〜…光樹ばかぁ。さっくんのがどう見ても可愛いでしょ!」
「……あ゛?」
可愛くはないけど、男装してないぞ
今のオレは
「どうも。朔月の兄の葉月です。ヨロシクしなくて良いから」
『……』
まぁ………しなくて良いけど
そんな、刺々しく言わなくても
「…あー、浴衣か。俺が選んでやるよ」
『スルーした。…ま、黒ならなんでもいーよ』
「黒、な」
「僕も選んでくるぅ♪」
二人は浴衣が並んでいる所に向かった
ぞろぞろ出てきたけど…慎二んとこに皆集合してんのか?
「……いけすかないなー…もっと真面目な人じゃないと」
『…あ、真面目って言ったら慎二かな』
「慎二?真面目で頭よくて、家柄よくて、力あって、格好いい人じゃないと」
『は?』
「あ、駄目だ〜そんな人俺しかいない」
何なんだ?この兄は
ヘラヘラ笑う兄さんを置いて、光樹達の所に行く
なんか超丈が短いのを選んでて心配になった
『おい…そんなの着ないぞ?』
「何でも着るんじゃなかったのかよ」
『そんな丈じゃパンツ見えんだろうが!』
大体、オレは丈の短い浴衣なんか浴衣と認めねーよ!
「見せろよ!」
『意味わかんねぇ!このド変態が!』