イケメン女子の学園生活1【完】
「……自分で買ってきなさい」
そんでもって、怒った慎二(笑)
しかも、全員違うものっつー一番ウザいパターンだしな
「俺は、朔月君に聞いたの。お前達は自分で買って」
「…ぶぅー!」
「ぶーぶー」
泪と尚輝がブタになり、慎二が二人の頭を叩いた
クスクス笑っていると、手を引かれた
「…じゃあ、買いに行くぞ」
『え、ちょっ…まっ』
手を掴まれ引っぱられ、オレは光樹に拉致られた
うざったそうに人を避けながら進んで行く
人混みで慎二達の姿が直ぐに分からなくなった
『…おーい、オレを巻き込むなよ』
「あ?野郎共と祭りじゃつまんねぇんだよ。付き合え」
『……いつもその野郎共と一緒じゃん』
「祭りでも一緒なんて嫌だろ。良いから付き合えよ」
偉そうな割には赤い顔で全然締まりがないぞ?
掴まれた手も熱いし
『…分かった。じゃ、オレもお好み焼きで。光樹のおごりで』
「ちゃっかりだな…ま、良いや。あそこな」
光樹が指さした方向にはお好み焼き、と書いた出店が…
「光樹さん!光樹さんじゃねえすか!!」
い、いかつっ!
出店の店員の顔を見たら額に縄を巻いた、オールバックの厳ついお兄さんが、光樹を見たらデカイ声で話しかけた
…つーか、
『…光樹さん?』
「おう。おい、2つくれ」
「わかりゃした!ちょいと待っといてくだせぃ」
「ああ」
なに、気軽に話してんすか?
見るからにヤクザな…このお兄さんと