イケメン女子の学園生活1【完】
つか、確か会ったことあるぞ?
寒川組の組長、
『寒川、治(オサム)……」
「あ?親父の名前知ってんのか」
ああ、知ってるさ
彼、治さんとは話した事がある
確か…父さんの会社の取り引き先の会社が……裏と手を組んでいる事を教えてくれたんだ
あんまり関わるな、と助言してくれて、それで、潰すから情報をくれと。お前等のためにもなるぞ
と、いう話をオレ込みでした
『…ああ……忘れていたよ。治さんの名字は寒川だった』
「……?なんだ、何処かで会ったのか?」
『………ん』
「…、お前……」
光樹が真剣な目でオレを見て何かを言おうとしたら、前からアイツ等が来た
「あ、発見!」
「んもぉ〜光樹反則ぅ〜〜!!」
「………」
暫く黙った光樹はオレの頭にポン、と手を置くとお好み焼きを渡してきた
オレが言いにくそうにしたのに気づいたみたいだ
……コイツ等は無理にオレから聞こうとしない
それが…だから、一緒にいて安心するんだ
けど……受け入れられなくても、いつかは話さないといけないと分かっている
壮絶な過去と、オレの家柄を………
「…朔月?」
『ん?…大丈夫。哲もこれ、食べよう』
心配そうにオレの顔を覗く哲に笑顔を向け、光樹にもらったお好み焼きを見せた