イケメン女子の学園生活1【完】
目を見開き驚きを隠せない様子のカバ男
アハハ
可愛いとこあんじゃん
目を合わせたあとニヤリと笑う
『これで、どう?』
シャツを開け、サラシで抑えつけられた胸をみせた
カバ…寒川と呼んでやろう
寒川は顔を真っ赤にして何か言いたげにパクパク口を動かした
「お、おま…!」
『信じた?オレ、女です』
あらー
耳まで真っ赤
女に馴れてないのかな?
「………」
『……?』
無言のまま寒川は俯いた
何だ?
軽蔑、とかか…?
オレは寒川の顔をぐっと覗き込み
『どうした?』
聞いた
「っ……何でもねぇ!」
グイッと身体を押されたからオレは寒川からどいた
はて?
ま、
寒川は置いておき
後ろを見ると
「ほ、本当に女…の人だったんだ?」
「………」
驚いてる浅井と未だに睨んでいる永井
『そうだ、よ。信じた?』
そう言うオレに浅井はコクリと頷いた
一件落着だなー
『では、これからよろしく?または、さよなら?』
「さよなら?」
『あ、うん寒川。オレ一応皆を騙してたから』
だからさよならってのもあるかなー?って思ってと続けた