イケメン女子の学園生活1【完】
ほとんどが“光樹”でたまに“尚輝”や“泪”が
画面を見ていると、今度は尚輝からの着信で、ビクッと手が揺れた
振動する携帯を眺めていると尚輝からの着信も切れた
暇なのかな?アイツ等は
もう電源を落として仕舞おうか、そんな事を考えた時、またも着信が
『…もしもし』
つい、出てしまったのは、画面に表示された名前が珍しすぎたから
……翔までかけてくるなんて
もしかしたら、重要な事なんじゃないか
《テメェ!何故俺の電話にはでねぇくせに翔のには出てんだ!!》
しかし、予想は崩され、出たとたんに光樹の怒声が…
うるせー!!
耳が壊れるかと思った!
『…翔は』
《どうでも良いだろ》
『……はあ。用は何?』
《哲、がお前家で降りた、ろ》
『降りたな』
《まさか、泊んのか?》
『泊まるよ』
やっぱりお泊り会についてか
不機嫌丸出しな低い声で唸るように喋る光樹は一旦間を置いた
《………俺も泊めろ》
『………………は?』
ちょっとオレには理解し難い単語だな
切っていいかな
《アイツが良いんなら、俺も泊めろ》
『何でだ!理由がないだろ』
《哲は理由があんのか》
『あるさ。なくてもお前は絶対泊めないからな!』
《あぁ!?何でだ!》
『五月蝿ぇからだよ!!』
ブチッ
と、勢いにまかせ携帯を切った
哲にだって詮索されたくない事あんだぞ、ボケ
まあ、殆どは光樹を泊めたくないが上にキレたけど……
しまった、大人げなかったかな