イケメン女子の学園生活1【完】


「サッパリピーマン!」

『うわっ!』



ドサリッ!

ベッドにダイブした哲に驚いた


「ん?どうした?」

『いや…何でもない。オレも入ってくるなっ!』

「おう!いってら」



急いで携帯の電源を落とすとタオルを首にかけ風呂に向かう


下手な事言って哲に遠慮されたくないしな


光樹にはまたフォローするから、許せ!




弁解をしなかった事が少し気掛かりになりつつ、風呂に入った






湯船につかり、身体が段々暖まっていく

ホカホカして血流が良くなり気持ちが良い




あー…風呂は好きだな




哲がいるってので、オレは少しばかりテンションが上がっていた


唯一無二の親友


一緒にいて嬉しくない訳がない





紙を洗い、身体を洗う


シャワーで泡を洗い流すと自分はボディーソープの良い香りに包まれた




今日は哲と同じ香りか…………ってオレは変態か!



ブンブンと顔を横にふると、髪の水滴が飛び散った










…この時、オレは浮かれていた

ずっと、この幸せが続くんじゃないか、なんて勘違いしていたんだ


ずっと、なんてあり得ない


いつ、人はいなくなるか分からない


そんな当たり前の事を、オレは、認めてなかった……



別れは、すぐ近くに…








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