イケメン女子の学園生活1【完】
「んなもん、勝手に決めつけんな」
いや、だから
『決めつけてないって、聞いたろ?よろしくまたはさよなら?って』
そうだ
オレに決定権はない
……できればよろしくしたいのが意思だけど
「フンッ……じゃ、よろしくしてやるよ」
寒川の低い声が更に低くなってオレに届いた
てか
え?
い、いの?
えー
嬉しっ
思いの他喜んでいる自分に驚いたが
嬉しいもんは嬉しい
こんな素直な自分は久しぶりだなー
ずっとひねくれてたかんな
『よ、よろしく//』
……多分、オレ真っ赤だ
頬が熱い
心が熱い
暖かいこの気持ち
忘れてた
いいもんだな
「「「「よろしく」」」」
若干一人「しく」しか言わない奴いたけど
けど
その言葉に
オレは笑顔を返した