イケメン女子の学園生活1【完】
はぁ、
無理矢理な哲は昔からだ
けど、毎回助かるのは、オレ
まったく…これを気にオレは哲から卒業しないとな
フ、と笑い前を見るとオレを見つめる月牙の各々と目が合った
「聞いてやる、話せ」
『…お言葉に甘えて、……』
光樹の言葉をきに、オレはポツリポツリと話し出した
親に捨てられた事、
施設に入った事、
今の父に拾われた事、
兄さんに嫌われた事、
ババァの暴力の事、
『……、で、今はババァはいない。あと兄さんとは打ち解けれた。…』
全てを話し終えて、下を向くと
ポンポンと頭を撫でられた
見ると頭には光樹の手
「…話してくれて、サンキュ」
『……うん。聞いてくれてありがとう』
笑うと、顔を背けた光樹がゆっくりとオレの頭から手を退けた
「………、ん、まあ、お疲れ様」
そんな言葉を恥ずかしそうに言うもんだから笑えるじゃないか
「頑張ったんだね、偉いね朔月君」
「凄いな、さっくん!惚れ直した!」
「さっくん僕も大好きだからねぇ?」
「……よくやった」
あー、暖かいな…
哲の暖かい視線に月牙の暖かい言葉
それが、なによりも嬉しかった