イケメン女子の学園生活1【完】
「俺等はお前の味方だから」
その言葉、オレは一生忘れないからな?
『ありがとう。裏切ったらぶっ飛ばすからな!』
「おまっ…お前が言うと洒落になんねえよ……」
哲のお別れ会の筈が、……オレのお話会みたいになっちゃったな
『…哲、ありがと。あと、ごめん。哲の会なのに…』
「いやいや、朔月の幸せは俺の幸せ!朔月、良かったな?」
はぁ〜〜〜…
無理です
オレは当分、哲から卒業なんて出来そうにない
『〜〜っ!お前マジ最高っ!』
「う、わっ」
哲を抱き締めるとそれに騒ぎ出す皆
「哲テメェ、調子にのんなっ!」
「の、のってない!」
「哲俺のは嫌がったくせにー!」
「当たり前だろっ!?」
「アハハ、仲良いね」
皆が受け止めてくれて、本当に良かった
まだ遠慮がちな所もあるけど、オレは理解して欲しくて話した訳じゃないから
分かって欲しい訳でもないんだ
ただ…オレを知って欲しくて、
こんなオレでも、良いよ、って言って欲しかったんだ
居心地の良すぎるこの雰囲気に、オレを居させて欲しい
貸しきったレストランは、午後暗くなるまでずっと騒がしかった