イケメン女子の学園生活1【完】


『んじゃ、そろそろ帰るか?永井達も終わったみたいだし』

「そうだね…あ、もうお昼だね。何処かで食べてく?」

『うーん…お金結構使っちゃったんだよな』


張りきりすぎたオレは服やなんやらに持ってきたお金のほとんどを使い果たしていた



「それなら、大丈夫だよ。俺が払うから」


ニッコリ笑う浅井
払うって…マジで王子だな

『んな分けいくか。払わせる分けねーじゃん』

「…え?」


オレが断ったのが分からないというように見てくる
コイツ…おごる、とか日常茶飯事なのか?


『ま、昼は各自って事にしねぇ?』

「………黒崎君がそう言うなら…」


あんまり納得してない顔だったけど、浅井は物分かりよくて助かる



「朔月!!買い物終わった〜?」


哲がさっき買ったTシャツを片手に嬉しそうに走ってきた

『終わった』

「皆終わったみたいだね。哲君、お昼どうする?」

「えっ?喰うよ!」

「うん、食べるんだけどさ。一緒に食べない?」

「朔月も食べるなら、食べる♪」


目をキラキラさせながらオレを見る


『悪い、オレお金なくなったからさ。哲達だけで食べてきなよ』

「えー!」


プウッと頬を膨らます哲
いや、仕方無い事だから
だけど
膨れはするもののお金の貸し借りが嫌いなオレの事を知ってる哲はそれ以上突っ込まないので
安心する


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