イケメン女子の学園生活1【完】
心配されてるか


……ま、100%オレのが強いがな

オレは武道と名のつく体を動かす物には全て完璧に取り組んだ

空手、柔道、剣道、ボクシング、拳法にまで
すべてにおいて全国に名を残すオレ

だから


喧嘩だって、世界一



よって
このカバ、怖くもなんともないんだけどね

『ここ、オレのが先に決めたんだけど』

「はー?知らねぇよ。テメェ俺が誰だかしらねぇのか?」

あ?と威嚇してくるカバ男
は?と思い顔をじっくり見る

『知らね、お前みたいなカバ男』

オレがそう冷たい目で見ながら言った瞬間

あるヤツの殺気がブワッと出てクラス全体がキンと冷たくはりつめた

ま、
あるヤツってカバ男の事なんだけど

あー、オレただ単に馬鹿にしてカバ男って言ってるんじゃなくて
コイツの頭が水色にワックスで固めてあるからカバみたい
ってのもあったからだからね(笑)

「あ、あの人ヤバくない?」
「ヤバイヤバイ!イケメンだから見てたけど、あの寒川に目つけられたら…!」
「ね!可哀想…あのイケメン君……」

「おぃ、あの寒川俺らと同じクラスかよ…!?」
「ヤベー、俺目合った気がした」
「おいおい、死ぬぞ…!気をつけねーと!!」

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