イケメン女子の学園生活1【完】
「あっ、何かあっちに光が見えたよ!!」
「マジか!?行こうぜ!」
木の間からチラリと見えた光に俺と哲が走り出す
あれ、光動いてる?
「あ、アレバイクの光じゃね?」
「あっ、本当だーあの人達はヤバい系だね」
光の先にはヤバい系の人達がバイクに股がっていた
あー
そー言えば、光樹がこの辺変なのがうろついてるって言ってたっけ?
でも
道聞きたいよなー
チラリと哲に目を向けた
少し青い顔の哲
可愛いー…じゃなくって、俺一人なら逃げれたりするけど哲もいるからなー
数はざっと15人
アレ以上いるか分からないからへたに近づかない方がいっかー
「哲、あの人達には関わらないよーに向こうに行こ?」
「お、おぅ」
くるりと踵を返して戻ろうとした俺達に近寄る陰
「あっれー?君たちなにしてんだ?こんな所で」
「そーそー、ここら俺達火賀神(ヒガシン)様の縄張りなんだよ?」
ちっー
見つかっちゃったかーあちゃー
ってかー火賀神って何ぞや!
聞いた事ないぞ!
「…火賀神ってあの、世界No.5に上りつめた族だよな?」
「え?」
「そうさー!そっちのチビっ子は賢いねー」
「チビって……!」
「あっ、駄目だよ!哲」