イケメン女子の学園生活1【完】
「クッソー!どうしよ?哲〜」
「え!?お、俺も助太刀くらいなら…」
「だ、駄目だよ!哲に何かあったら俺がさっくんに殺されちゃう!」
俺達を囲む男達が近づいてくる
流石の俺もちょっとキツいかなーって……
いや!
そーんな事言ってらんない!
大事な仲間は俺が守る!
「糞がぁぁ!火賀神に逆らった事を悔やむんだな!」
「おらぁー!」
鉄パイプとか色々持っているなー
ヤバーイ
…もうどうにでもなれ!
俺は無我夢中で喧嘩をしだす
お前らだって月牙様に手を出したんだ!
こーかいしやがれー!
ドスッ
バキッ
ゴッ
鈍い音が広がる
ハァ…ハァ…
ふと哲を見ると戦う姿が…
あれ?
鍛えてたのかー凄いな、結構強いじゃん!
ふと、安心したがやっぱり喧嘩はしたことないのだろう哲は一人相手だと勝てるが、複数に囲まれ…
「哲ぃ…!!」
鉄パイプを避けきれなかった哲に俺は大声をあげた
ガツンッー……
哲の頭に当たったソレは鈍い音を出し、血を出さした
哲がゆっくり倒れていく
……あ、頭真っ白ってこーゆー事を言うのかな
「哲ぃぃ〜!!」
俺の呼びかけに答えて欲しい人はピクリとも反応をしない…
何やってんだ俺!
俺は哲の回りにいるやつを殴っては蹴ってはとにかく暴れた
ゴンッ
ガッ
避けるの得意じゃなかった俺は硬い物が身体に当たり骨いったかなー?なんて…
あ、血だ
意識保つのがやっとの俺
フラフラの俺は相手に致命傷すら与えられない
哲…哲…
目の前が暗くなる…俺の後ろで鉄パイプを振り上げる奴がいるが、俺に避ける力はなくて
…ごめんな哲
守れなくて、
さっくん許して……
さっくんの顔が頭に浮かんだ
また怒らせちゃうなー俺
ブンッ降りてきた鉄パイプ…
ガツンっ……
尚輝side end