イケメン女子の学園生活1【完】


ハァ…ハァ…くそっ

どこにいるんだよ!


あー、どーも朔月です



寒川と別れはや30分ってとこ
山を下って捜しまくり中です
辺りはすっかり真っ暗


哲…!尚輝!

オレの嫌な予感は大抵命中するが
この時ばかしは外れてくれよ、と思う

だけど!さっきから嫌な予感がどんどん強まるんだけど!





いつまで走ったろう?
どれくらい走ってるのか


ハァ…



ある暗闇から光が見え、物凄い怒声が聞こえた気がした

………まさかっ!



俺は今までにないくらいの焦りが生まれた


まさか…いや、

………哲!



無我夢中で走り光の先にはバイクと武器を持った厳つい男達
男達は何かを囲むようにしていて……


まさにその時俺は一人の男を捉えた


尚輝!

血を流し立つのもやっとな感じの尚輝は後ろの男に反応できずにいる

鉄パイプか!?くそ!


俺は尚輝の元へと駆け出す
間に合ってくれ!

回りの男を蹴飛ばして走る




ガツンっー…………







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