イケメン女子の学園生活1【完】
「朔月!」
『お、寒川』
寒川達が走ってきた
「心配かけさせないでよぉ?」
泪が慎二と尚輝の身体を支える
オレ一人で哲を抱いて、尚輝も抱く
何て流石にできなかったから助かった
「わ、悪い…」
「とにかく、病院に行くよ。先生には連絡してあるから…あそこの車まで我慢してね尚輝」
「…サンキュー慎ちゃん」
オレも慎二の後に続く
……なんか寒川が睨んでくるんだけど
「……おい、テメェ。何で直ぐに俺に連絡しなかった」
『?、あっ…あー、連絡する暇なかったんだよ』
「チッ、なにがなんでも一人でやろーとすんな」
オレの事まで心配かけさせたか…
悪い、と寒川に謝れば次は頼れと言われた
……
アハハ!
解散して探した時も思ったけど寒川はやっぱ総長だよなー
哲の命には別状なかったようです
ホッと一息
血は流れていたけど、傷は浅かったらしく手術とかはなかった
「朔月、助けてくれたんだってな……また、助けられたなんて…」
意識を取り戻した哲は今ホテルの一室にいます
勿論皆いるけど哲の手を握って離さなかったオレを見て何となく遠巻きにいる
『…哲は守るんだよ。オレが決めたの』
「うん。ありがとう…あーあ!俺、朔月に守られるだけなんてやだのに!」
悔しいーっと叫ぶ哲に微笑むオレ
『…守らしてくれよ。お前には感謝してんだよ』
「/////…だけど!俺男だからさ!」
『じゃー、一緒に頑張ろーぜ?』
「おぅ!」
哲には感謝しきれない恩がある
何時までも何処までも側に居てくれた哲はオレの大事な親友
微笑みあっているオレ達に近づいて…いや抱きついてきた男一人