イケメン女子の学園生活1【完】
『あとはーすぐ手を出すのをやめるとかー』
「……」
『偉そう…俺様をやめるとかー』
「……待て」
『あーとはーその頭を直すとか!?…プッ!アハハハハハ!』
オレが寒川の頭を指差して笑えばむっつり顔のカバ男
「…真剣に言ってないだろ」
『ハハハ…ふぅ。まぁね。寒川の事もぅ嫌いじゃないからね』
実の所は苦手だったよ
俺様に初めて会ったし
だけど、今日で見直したってーか
総長をやれる器を見させられたっていうか…
とどのつまり
寒川の事好きになれたよ
うむ
「……本当か?」
『うん、本当。なに総長サマでもそーなに心配しちゃった分け?』
「…」
『アハハ!んな顔するなって!寒川の事好きになったから!』
またむっつりした寒川にそう言えば目を見開いて顔を真っ赤にした寒川
わっ変な顔
と、言った瞬間
グイッと引っ張られボスッと何かの中にうもるオレ
…いやいや、何かって寒川の胸しかないか!
背中に腕を回されガッチリと動けなくされた
え?えぇー?
人肌恋しいのかねカバさん
離せくそー筋肉質でキモいんだよ!
『離せっ!』
「!?」
オレが力いっぱいにグイッと押せばドスンと倒れた寒川
ふーっ
脱け出せたぜ