イケメン女子の学園生活1【完】
「いや、俺だってムカついたよ、そりゃ。でも朔月を信じてるからなー」
「妬ける!妬いちゃうよー!さっくん!!」
『オレに妬くのかよ!』
哲の言葉は嬉しいが尚輝の発言で雰囲気ぶち壊し
「……俺も。朔月なら大丈夫だと思った。……誰も朔月に勝てない」
『え、そうかな?』
「俺もさっくんには敵わない!色んな意味で♪でもさっくん俺と手合わせしてくんない?」
アハハと続ける尚輝
『いーよ。怪我が直ったらいつでも相手になるよ』
「わーい!俺&哲VSさっくんだからね!」
「は?俺はやんないぞ?」
『オレも無理。哲に手は出せない』
えーっ
って叫ぶ尚輝に笑うオレ達
あー楽しいなオリエンテーション
時間はあっという間に過ぎてしまい
只今電車の中にいます
あの長かったオリエンテーション修了です
月牙の皆とは更に仲良くなれた感じで充実したなーって思う
あのあと目を覚ました光樹を海に放り投げたり
泳ぐ泪に思いっきりビーチバレー用のボールをぶつけたり
慎二の水着をハンケツまで脱がした尚輝が叩かれてたり
哲を砂に埋めてみたり
翔に肩車され走れ!と命令してみたりと……
世界一の暴走族とは思えない遊びだけど
超楽しかった
いやー
あんなにハシャいだのはいつぶりだ?
と、電車の中帰りが寂しくなり思い出すオレ