イケメン女子の学園生活1【完】
とうとう来ました追試当日
オレは泪と一緒に登校中
何故ならば徹夜したからだ
風呂は倉庫のを借りた
飯は何故かオッサンが作ったのを食べた
オッサン誰?
って質問は追試が終わってからでも遅くはないだろう
「……コレ、こうだよね?」
『あぁ、そうだ。こっちもそうだな、それには注意しろ』
「うん。あっ、そうかぁ…うーん」
最後の最後まで気を抜かすつもりはない
ピクリとも笑わなくなった泪を見つめる
あぁ、頑張ったな…とその表情で分かる
当然だがな
……つか、テスト前に言えばオレが教えて…はぁ、過ぎた事は仕方がないか
うん
「…さっくん!いってくるね!」
『おう。がん……やってこい!』
頑張れ、と言おうとしたが急いで口を閉じた
頑張るなんて当たり前、それより泪の心しだいだな
オレの心を知ってか知らずか手を振り教室を出た
尚輝も泪を追って出ていく
うん
尚輝は頑張れよ!(笑)
「酷い面してんなぁ、お前。んな事しても無駄だと思うがな」
『…ハンッ!お前じゃ無理だろうがな、泪ならいける。オレが認めた』
「…そうだよ、光樹。泪があんなに頑張ってるの初めて見たよ。そう思うだろ?」
「…頑張ったって無理ぐれぇあんぞ。ま、面白いから見てやったがなぁ」
倉庫かしてやったんだ感謝しろとばかりに見てくるアホ