愛して愛して.愛されない
野良猫
まだ薄暗く、光も差し込まない黒いカーテン。
明かりも点けずに、時計の音と、外から車の音だけが聞こえる。
タバコの煙を吐き出しながら、ぁたしに腕枕する彼を横に、
裸の姿に、毛布をかけただけの、ぁたしと彼。
「少し、寝るね
ぁたし、明日学校」
『あぁ』
そっけない返事を受け、彼のお腹に手を回し、
眠りにつこうと、瞼を閉じた瞬間、彼が耳元で呟く。
『なぁ、
もう1回』
重たい瞼を無理やり開け、時計を確認すると、まだ、朝方3時。
「わかった
終わったら寝せてよね」
笑顔で彼にそう言い、
上半身を少し浮かせ、頬にキスをすると、
一瞬視界が揺れ、目の前には、彼の顔。
ぁたしの首元にキスを落とすと、彼の色に染まるぁたし。