StratumRoman~積み重なる物語~
俺は若干23歳にしては結構稼いでいる


自分で言うのは何だがいわいるエリート社員だ


結婚もしていて、2歳になる息子も居る


そういうことを考えると


俺ってかなり幸せ人だな


そうしみじみ感じながら


食後のコーヒーを開けた


飲んでいると


俺が座っている公園のベンチに誰かが座った


チラッと横目で見ると


女子高生だった


よく見れば泣いている


「…………………」


しばらく間を置いて


またチラッと見る


あらら、結構泣いてるよ


~~……俺こういうのほっとけないんだよね


俺はポケットからハンカチを出して


静かに女の子に差し出していた


その女の子は一瞬ビックリしたように顔を上げたが


静かにハンカチを受け取った


それを見終わった俺はコーヒーを一口のみ


「で、なんで君は泣いてるの?」


「へ?」


俺があげたハンカチで顔をふきながらこっちを見てくる


「話したら少しは楽になるんじゃない?」


そう笑顔で言うと


俺を変質者と疑うそぶりも見せず


女の子は静かに喋り出した

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