StratumRoman~積み重なる物語~
あの子の相談に乗った日からもう1週間も経った


一週間ってかなり短く感じるな


そう思いながら


いつもの公園に来て、いつものベンチに座り、コーヒーを楽しむ俺


目の前には散歩している犬や学校帰りの小学生


そして


「あ! いたいた!」


この前の女の子


彼女の顔は1週間前と比べ物にならないくらい


とても幸せそうだった


「やぁ、どう? 彼氏は浮気してたの?」


そう聞くと


純粋で満開な笑顔で


「いいえ!私の勘違いでした、最近忙しかったのはバイトしていたからで、見知らぬ女の子は先輩の妹さんで「「愛!」」


彼女が話している後ろの噴水の所でこちらに向かって手を振る男の子が居た


「あ!先輩だ!」


ほほぅ、 あれがこの子の彼氏か~


結構かっこいいじゃないか


目の前に居た女の子は少年の元に駆け寄っていった



彼女は走っている途中、こちらをむいて


「色々ありがとうございました!」


「あはは! いつでもおいで、話くらいは聞くから」


そう言うと


満面の笑みでこちらを見て、また彼の元へと走り出した


彼女の左指を見ると


キラリと輝く銀色の指輪


「やるね~、彼氏君」



桑原心のEverydayroman

     -END-

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