siNger
顔が熱くなっていくのがわかる。
きっと私顔真っ赤だなぁ。。。
「早く来いよ春美!」
でもカケルクンは相変わらず。
笑顔のない表情。
「どこに行くんですか??」
トコトコあとをついて行きながら声をかける。
「マンガ喫茶。」
「は!??」
私は思わず大声をあげた。
「だって、勉強できるとこなんてそこしかねぇだろ?」
「そんなことないですよ。学校の図書館とか。」
「・・・・・。」
「?」
「部外者立入禁止って知ってる?」
あ。
カケルクンの寂しそうな瞳に一瞬どきんとした。
このとき思ったんだ。
私,無神経なうちに彼の心に傷を作ってはいないだろうかって。
そう考えると,全然彼のことを知らない私にいらだちさえ感じた。
「でも・・・マンガ喫茶はちょっと。」
「なんで?」
「お金・・・ないし。」
「3時間パック1000円だよ。」
「うー・・・。」
どうも乗り気になれない。
「じゃぁ俺の家来る?」