siNger

’翔‘



「・・・・カケル・・・くん?」
「!?」
「カケルくんッ!」
「・・・・;」



「よろしくね,カケルくん!!」


私は手を差し出した。
彼は少し驚いた様子で,そっと握手をしてくれた。




「いま・・・何歳なんですか?」
「君は??」
「私15歳。」
「高1か。」
「うん。」
「俺17歳。」


意外に近い。



「じゃぁ高校2年生?あ、3年生??」





彼はその質問に答えなかった。
私は高校に行ってないんだと悟った。




「部活は?入ってるの?」


カケルくんが沈黙を破った。




「あ・・・・うん。コーラス部に。」
「歌うまいんだ?」
「・・・・うまくないですよ。」
「?」











私は1人・・・・










「私しか・・・・部員がいないから。」









孤独








夢は歌手・・・・?
何の練習もできないのに。。。。。


なに夢見てるの?
私・・・・・・







’自信持てよ‘





「!」




彼が地面に文字を書いた。




’かっこいいじゃん‘
< 17 / 224 >

この作品をシェア

pagetop