siNger
「春ホントかわいくなったもん!最近きっちり化粧もしてるし。」
カケルくんと付き合うようになってから,はじめて化粧品を買いそろえた。
雑誌を見ながら必死に。
「そ・・・なん・・・」
もう言葉が出てこなかった。
「んもぉ白状しちゃえよ!どこの学校の人??」
ズキン―――――・・・・
「あー・・・・ん~」
「もう!どれだけ口が堅いの~??私は白状したんだから!」
「そ・・・だよね!」
なんでだろう。
カケルクンの傷ついているところを考えると私も心に響く。
「カケルくん・・・っていうの。」
「カケルクン?」
「うん,1こ上なの。」
「年上~~!?ふえ~~~!!?」
悠がびっくりした顔をした。