siNger
「な・・なに?」
「いや,1つ上だとは思ってなかったから!意外~~」
「そ,そうかなぁ。」
「うん!」
それからしばらく,悠と年上ネタで盛り上がり,気がつけばもう7時半を過ぎていた。
「やば!!見回りの先生来ちゃう!!」
久しぶりに楽しいと思った部活の時間。
しっかり歌も歌って,恋バナなんて・・・・
すごくうれしい・・・・・
「春,先帰ってて!?」
「へ?」
悠は玄関で靴に履き替えると口を開いた。
「きょう宏樹と一緒に帰る約束したから。あ、一緒に帰る!?」
「ううん、邪魔しちゃ悪いし!私も用事あるから。」
私はフェンスに向かうの。
部活と同じように大好きな時間を過ごすために。