siNger
ダーン!!!!!
「「―――――――――――ッッ!!??」」
本当に突然だった。
体育館から聞こえた大きな音。
「な・・・なに!?」
体育館から声が聞こえる。
でもよく聞こえない。
ケンカみたいな声。
「ちょっと見てくるよ!」
「春美!!??」
私は気になって走って体育館わきのドアに行った。
「いねぇっつってんだろ!!!」
ドアの脇につくと,水野先輩の大きな声が響いた。
「瀬川はいねぇんだよ!!やめたっつったろ!帰れよ邪魔だ!!」
チラっと中を除くと,バスケ部員と向かい合って8人くらいの違う学校の男子高校生が立っていた。
「んだと。てめぇ調子に乗ってんじゃネェぞ!!!」
「迷惑なんだよ,俺達には関係ねぇんだからほっとけよ!!」
「本当に瀬川はいねぇのか!」
「いねぇよ!!あんなやつしらねぇよ!!」
水野先輩以外の部員も大声を上げる。
「おいなにしてる!!!」
私の横を先生が3人駆け寄ってきた。
やべっと言った他校の生徒は走って体育館を出て行った。
「水野,どうした大丈夫か!?」
「・・・はい。来てもらってありがとうございます。」
水野先輩は・・・・・
とても悲しそうな顔をしていた。