siNger
「いつか聞かせてよ。春美の声。」
「へ!!?」
心臓がどきんとなる。
「いや?」
「そうじゃ・・・なくて。」
「?」
「今・・・・名前・・・・」
名前を呼んだ?
カーーーーーーーーーッッ////////!!
顔が真っ赤になる。
だって!!
男の人に名前で・・・しかも呼び捨てなんて人生初めてで!!!
「何?名前で呼ばれるの嫌??」
「ちッ違うの!!そうじゃなくて!!」
「?」
「わ・・・笑われちゃうから言わない!!!」
「なんで?言ってよ??」
「いやッッ!!」
そう言って私はカケルくんを見た。
「お前・・・・。」
「!??」
「顔・・・・真っ赤!」
「―――――――ッ////!!」
しまった!!
私は顔をそむける。
ばれちゃうじゃん,男経験ないんだって。
私はちらっとカケルくんを横目で見た。
彼は大きな目をして
こっちを見たまま
顔を真っ赤にしていた。