siNger
鍵を持って,私は再びダッシュした。
「大丈夫でしたぁ!!!」
「!?」
カケルくんま眉毛をハノ字にしてこっちを見る。
「な・・・何が?」
「体育館!!」
「??」
「体育館,使えますよ!!!」
「――――――・・・・・!」
「バスケ,しましょうよ!!早くこっち来て!?」
「・・・・でも・・・。」
「早く!!」
「いや・・・その・・・」
「バスケ,一緒にしましょう!?」
しばらく考え込んだ後,カケルくんは言った。
「ミンナは?」
「ミンナ?」
「ミンナ・・・・帰った?」
悲しそうな…サミシソウな目でこっちを見た。
「・・・・うん。」
「・・・・そうか。」
彼は,ゆっくりと・・・・裏口から私のもとへ来た。