siNger

残念ながら,私もｶｹﾙくんも靴下で体育館に入ったから,
ｷｭｯｷｭという音はしなかった。

その代りに･･･



ﾀﾞﾑﾀﾞﾑというﾊﾞｽｹｯﾄﾎﾞｰﾙの音が余計に響いた。




ｶｹﾙくんは,ﾊﾞｽｹ経験長いんだろうな。

きれいなｼｭｰﾄ姿やﾄﾞﾘﾌﾞﾙ姿。
私はその様子を壁沿いに座ってみていた。

｢春美はしないの??｣
｢運動苦手だから･･･；｣
｢あー･･･苦手そう。｣
｢むっ｣


ｶｹﾙくんは次々にｼｭｰﾄを決めていく。


｢ｶｹﾙくん･･･いつからﾊﾞｽｹしてたの??｣
｢ん~~･･･よく覚えてないけど,小学校低学年からだな。｣
｢じゃぁすごく長いんだね!｣
｢ﾊﾞｽｹは唯一はまれた。すげぇおもしれーよ。｣





ｼｭｯ





ｶﾞﾂﾝ!!




｢やべ,はずした。｣





楽しそう････

楽しそうだけどさ,


････ねぇ,ｶｹﾙくん?




｢春美!｣





あなたはなんで････















｢相手しろよ!｣
















笑わないの?