siNger

なにしてるんだ・・・って。
部活ですけど##

「今帰るところです#!!」
「そぉか。最近部室のほうで空き巣が出てるんだ。気をつけて帰れよ!!」

そぉ言い残した先生はサッサと行内に戻って行った。


「空き巣???」


はじめて聞いた。
ちゃんとHR聞いてないからなぁ。。。

靴を履いて外に出る。
若干冷たい空気に不思議な感覚になる。


私はいつも部室がある建物の裏から校外へ出る。

『空き巣』という言葉をすっかり受け流していた私は,
何の迷いもなくいつもの出口へと歩き出した。



部室のある建物は,すべての運動部の部室がある3階建ての建物で,
体育館がすぐそばにあった。

今日はバスケ部が体育館を占領していた。

ほかの体育館でやる部活はどこでやってるんだろう

そんなことを考えながら体育館の横を通った。
体育館を過ぎて,すぐにフェンスがある。
このTの字を右に曲がって部室の建物を右目に歩いてまた左に折れてちょっと歩くと出口がある。




「ん??」


フェンスを目の前に右に曲がろうとしたとき,目の前のフェンスの下に人が立っていた。
私がいるところと,フェンスの下の道路では段差がある。
私が下を見下ろすと,人がいた。

その姿を見たとき,見回りの先生の言葉が頭をよぎった。

まさか・・・空き巣!!?
どうしよう・・・襲われたら;;
そ思ったら動けなくなってしあった。



どのくらい経っただろうか。
全然その人は動く気配がない。
それどころかよく見ると・・・


下を向いて目を閉じている。


なんだろう・・・??





私も目を閉じてみた。




















キュッッ・・




「・・・バッシュ??」

そう呟いた瞬間,その人は思いきりこっちを向いた。



「!!!」
「――――――――ッッ!?」

そして,その人は逃げるように走って行ってしまった。

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