siNger
「よし。じゃぁ最後な。入れてみ?」
「うん!!」
私はフリースローラインにたつ。
遠いでしょう;
ここから打ってはいる気がしませんけど;;
私は女子バスケのシュート体勢をとる。
カケルくんがじっとみる。
妙に意識してしまう。
力はいっちゃうよ;
ビュッ!!!
「げっ!!」
ガッツーン!!!!!
私が放ったボールは,ものすごい勢いでゴールの右斜め下の淵にあたった。
そして
私のほうに思い切り返ってきた。
バンッッ!!!!!
絶対私に直撃すると思った私は,眼を思い切り閉じていた。
でも衝撃は来なかった。
「いってぇ。」
そっと目をあけると
「力みすぎだろぉ;」
真横に立っていたはずのカケルくんが目の前に立っていた。