siNger
「マジいんじゃねぇ!?」
「いたらまじこえーえ!!!!」
体育館の外から男子の声。
―体育館にお化け出たらしいよ!!-
きっとその噂にふざけ半分で来た生徒だ。
「「!!!!」」
カケルくんは私の腕を引っ張って,体育館のステージに上がる脇の階段のところへ。
完全に隠れたところで,倉庫から男子が入ってきた。
「うわ!!見ろよ!ボールあるぜ!!!???」
「こえぇ!!まじこえぇ!!!」
男子たちの声が体育館を響く。。。
でも私はそれどころじゃなかった。
階段に座って姿をかくしている私たち。
私はカケルくんに口を手でふさがれて,抱きしめられている状態だった。
ヤバイ
ヤバイヤバイヤバイヤバイ
心臓が飛び出そうなくらいドキドキ言ってる。。。。。