siNger

だって･･･





｢春美････。｣




あまりに彼が悲しそうな目をするから･････




｢････春美。｣





私のやってること････無意味なんだろうなって思ったら悲しくなった。









｢ごめん,いやだったよな。｣








え―――――――!?







｢ごめんな。｣
｢ちがっっ!!｣



違うよｶｹﾙくん!!!

いやだなんて!!!

｢帰ろうか。｣











｢ｲﾔとかじゃないよ!｣

私は大声を出した。


｢!?｣
｢そうじゃなくてｯｯ!!!｣



なんだろう･･･

なんで私こんな必死になって･････


｢･･････｡｣
｢ちがう･･･ちがうんだよぉ･･･｣

また涙が･････





｢･･･泣くなよ。｣










ｶｹﾙくんが私を包み込んだ。







｢わかったから。｣