siNger
悠はそういったあと,違う子たちのグループのところへ行ってしまった。
幽霊部員?
私の勝手じゃん?
泣くもんか・・・・ナクモンカ!!!
「瀧野・・・サン?」
「!?」
クラスメイトの市川輝くんが話しかけてきた。
「・・・なに?」
「いや・・・大丈夫?」
「え?」
「さっきの会話聞いちゃった。」
ナクモンカ
「あぁ。そっか。」
「俺がなんか力になろうか?」
「へ!?」
今まで一度も話したことのないのに何を言ってるんだろう。
「松野さん,ちょっとキツイでしょう;」
そう言って悠のほうを見る市川君。
「・・・別に・・・そんな・・・。」
「?」
「・・・・・。」
―そんな悩むなよ。-
「大丈夫だよ。」
そう言って私は教室を出た。
大丈夫,大丈夫大丈夫。
私にはカケル君がいる。。。
―春,もし好きな人出来たら教えてよね♪―
教えたかったな。