siNger
「!」
「・・・・・。」
カケルくんは―――――――・・・・
「カケルくんって・・・さ。」
「ん?」
「すごいよね。」
「?」
「心が広くて・・・すごいよね。」
「!?」
それなのに私は・・・・・
「怒らせちゃったの。」
「え?」
「唯一の友達・・・・怒らせちゃったのっ。」
「・・・・・・。」
「もう・・・仲直りできないかもしれない。」
「・・・・・・。」
悠と出会って,まだ半年くらい。
でも彼女には心が開けた。
友達ができにくい私には悠が唯一の友達だったんだ。
その悠がいなくなってしまったら。。。。
「部活・・・こなくてもいいっ。」
「こなくてもいいから・・・またはなしてほしい。」
「いっぱいいっぱい・・・前みたいにッ!」
まだ喧嘩して1日しかたっていないのに
ものすごい
焦燥感
後悔
不安
こんなのはじめてで・・・・・
「わかるよ。」
カケルくんが下を向いて話し始めた。
「俺も・・・・そうだから。」
「・・・・・?」
「もう・・・俺はどうすることもできないけど。春美はまだ時間たっぷりあるじゃん。」
「!」
「まだ2年半もあるじゃん。」
「・・・・・。」
「今の気持ちを・・・伝えればいいんじゃない?」
「口があるんだからさ。」