siNger

保健室






「ん・・・・。」



頭痛い・・・

なんだか温かい。

ここどこだろう。

私・・・・・







―春美は優しい子だよ。―





「カケル君ッ!!」

「なにッッ!!??」


私はがばっと起き上った。

「・・・・はれ??!」


起き上がると,そこは学校の保健室だった。

制服ではなくてジャージに着替えられている。


まままままままさかカケルくんがぁ!!??


「大丈夫?瀧野さん??」
「へ!?」

横を向くと,
机で作業をしていたであろう保健室の美人先生が座っていた。

「あ・・・先生。」
「体だるくない?熱があるからおうちに連絡したわよ。」
「・・・あの・・・私・・・。」
「あぁ・・・・・・先生が倒れてるのを見つけて連れてきたのよ。」
「先生って??」
「国語の寺尾先生よ。」
「あ・・・あの・・・」
「ん?」
「・・・・カケルくん・・・男の子知りませんか??一緒にいたんですけど。」
「・・・・・。」
「・・・・?」



「ううん、知らないわよ?」
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