siNger
お母さんの運転する車が,
私とカケルくんの場所を通った。
カケルくんの姿はなかった。
さっきより小雨になった雨を振り払うかのように動く車のワイパーのリズミカルな音が聞こえる。
家に着くころには雨はさらに弱くなっていた。
部屋に入ってすぐにパジャマに着替えた。
熱を計ってみると38度。
上がってる;;;
ベッドにゴロンと横になって目を閉じると,一気に体が悲鳴を上げているのを感じた。
寒い・・・・
頭が痛いし重い・・・
そしてカケルくんの顔が頭に浮かんだ。
やっぱり私・・・彼が好きみたい。
悠,わたし好きな人出来たよ。