siNger

「ゴホゴホッ」
「大丈夫??」

私は無意識に咳をしていた。


「あ!!ごめんなさい!!」
「え?」
「咳しちゃった。」
「なんであやまんの??」
「だってうつしちゃうかもしれないし;」













「うつせよ。」














へ!?










「いいよ、おれにうつせよ。」
「な・・・なに言って!!?」

カケルくんと目が合った。


まっすぐ私の目を見てくる。








目をそらせない。










「・・・ごめん。」

カケルくんが誤ってきた。


「え?」
「ごめん・・・ゴメン・・・おれ・・・」

















「俺さ」














「ありがとうございました!!」

診察室1番から親子が出てきた。

な・・・

なんてタイミング!!??#

視線をカケル君に戻すと,カケルくんはもう視線をそらしていた。






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