siNger

テスト期間で部活はなし。

でも私はいつもの場所へ向かう。

私の部室。




いつも吹奏楽部の演奏に交じっていた私の声。

今日は全く聞こえない演奏。

でも大声を出せるのは、誰も来ないことを分かっているから。

テスト期間にはみんなまっすぐに家に帰る。





ipodを手に持って、私は歌い出す。


大好きな音楽・・・・
大好きなメロディ・・・








誰にも奪ってほしくないもの。







私から歌をとったら、私には何も残らない。。。。










ひょっとしたら・・・カケルくんのそうだったのかな。





「・・・・・・。」





はっ!!


私。
今カケルくんがバッシュの音を聞きに来てる理由を考えようとしてた。
ダメ!!
彼が話したくなるまで・・・変なさぐりとかしちゃだめだよね・・・。
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