過去の夢と今の約束


「大丈夫だよ、もういないだろうし」

言った瞬間ゲンコツが落ちてきた。

「なにすんの」

じんじんと痛む頭を擦りながら結羽ちゃんを睨む。

「そういうのをあいつらは狙ってんだよ」

「気づけバカ」と、また叩かれた。

何度も叩かなくていいじゃんと心の中で呟きながら、気付かれないよう「バカ」と言った。

…けど。

「なんか言った?」

結羽ちゃんが振り向く前にブンブンと首を一生懸命振った。

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