桃色の初恋〈上〉
愁は私と矢崎の関係にうすうす気付き
始めてて、私は愁を傷つけてることに
気づいていなかった。
だからだよね。
愁は、毎日私にメールか電話をするように
なったし、休み時間も会いに来るように
なったのは_____
ピンポーン
家のインターホンが鳴った。
自分の部屋にいたから、面倒くさくて窓か
ら覗いた。
『愁!?どうしたの?学校は?』
「今日部活ねーし、抜けてきた。」
『開いてるから入っていいよ。』
久しぶりに愁を家にあげた。
愁とは、この先どうなるのかわからない。
私たちは霧にずっと包まれてる。
「な、背中、見せろよ。」
『何で?嫌だ。』
「嫌ったりしねぇーから。」