桃色の初恋〈上〉
「だろ?...根性焼きなんて俺はしね
ーから安心しろよ。」
『うん。』
あの時、愁は私にそう約束してくれた。
私はそれを信じた。
この先に、あなたが変わってしまうとは
知らずに____
「なぁ、今日はいいだろ?」
『うん、いいよ。』
そして、私たちは初めて一つになった。
嬉しかった、けど昔のことを思い出してる
私がいて、自分が嫌だった。
「なぁ、紗季。俺達、大人になったら結婚し
ような。」
『え?』
「俺、たぶん、一生紗季のこと嫌いになら
ねーや。」