桃色の初恋〈上〉




辛い思いをしてるのは私だけじゃない。

圭太君もだ。


圭太君、愛子さんと付き合ってたんだ。



「な、俺たち付き会わねぇか?」


いきなりのこと。

私より夢の方が驚いていた。


『それじゃ、傷の舐めあいだよ。』

「それでもいい。」

『...圭太君のこと嫌いじゃないよ。
でもね、私・・・無理だよ。』

「そっか。」


私の隣にいるのは、愁じゃなきゃ

ダメだから。



「いつでも連絡してな。」

『私も。』



夢と圭太君と私は、2次会が終わった後
さよならをした。









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