桃色の初恋〈上〉
2.突然の死
愁と一つになった日。
その後、夜遅くまでゲームセンターで2
人で遊んだ。
そう、携帯が鳴っていることも気づかず
に...
私が着信が入っているのに気づいたのは
朝の0時過ぎだった。
「じゃあな。」
『あっ、ちょっと待って!!』
そう言って私は携帯を取り出した。
本当は、愁と写真を撮るためだった。
『あれ?不在着信が20件入ってる...』
「誰?」
『たぶん、夢。じゃあね~また明日』
「おう」
本当は夢じゃなかった。
“矢崎”からだった。
夢から一通だけ電話があったから、気づ
かなかった。