桃色の初恋〈上〉

3.罰



「紗季、学校遅れるわよ。」


『...』



ここ2週間、学校を休み続けた。
矢崎がいなくなってから、何もかもが
つまらなくなった。


それに、愁への罪悪感で顔を見せる
ことができなかった。



携帯には夢からのたくさんのメールと
着信履歴。




「紗季、いい加減にしなさい!!!」

『なんだよ、うっせーな!入ってくんな!』




人が変わった私はもう以前の面影
もなかった。




髪は金髪にして、エクステつけて
ロングにして、めちゃくちゃ髪巻いて。





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