桃色の初恋〈上〉


「行ってこい。何かあったら俺が
 相談のってやるから。」



圭太君はそう行って去って行った。



その場に一人取り残された私
愛に行くしかなかった。


自分のした罪をきちんと償おうと決めた。





屋上までの足取りは重い
屋上は愁と私の過ごした思い出
矢崎と過ごした思い出もたくさんあるから。





愁、あの時私が行かなかったら
もう一生、2人とも辛い思いをしなくて
済んだのかもしれないね。







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