桃色の初恋〈上〉


『じゃ、教室で待ってるね。
 鞄持ってくね。』

「サンキュー」




あの時、私はまた愁との幸せな時を
過ごせると思っていた。




教室に戻ると、皆が私の方を向いた。



『どうかした?』

夢と圭太君が私を廊下に連れ出した。


「何かあったらすぐにうちらに言いなよ。」


『どうしたの?いきなり...?』




この時の私には夢が何を言ってるか
理解できなかった。




< 145 / 216 >

この作品をシェア

pagetop