桃色の初恋〈上〉


キーンコーンカーンコーン


「なぁ、紗季ちゃんこの後どうするの?」

『どうするって...?』

「マネージャー辞めたからさ、」

『あー、そのこと。もちろん部活終わる
 まで愁のこと待ってるよ。』




「紗季、一人にならない方がいいよ。」

『夢、さっきからどうしたの?』



夢と圭太君の態度がおかしかった。
いつもより、私のことを気にしてる。



「な、何でもないよ。じゃあね。」




教室は私一人だけになった。




< 147 / 216 >

この作品をシェア

pagetop