桃色の初恋〈上〉
『うんっ』
愁にあったら不安になってたことも
頭の中から吹っ飛んだ。
相変わらず、夢は圭太君にぞっこんで
、だけど圭太君は振り向いてくれない。
「紗季ちゃん、携帯鳴ってるよ」
携帯を見た、メールだった。
メールの相手は...光貴先輩。
『メールだった。大丈夫、で、何?
さっき言ってたこと』
私は普通にメールをスルーした。
愁が足を止めた。
『何?どうしたの?』
「いや、別に」
愁の態度がおかしいとこの時は
気づかなかった。